和童塾 8.19
テーマ : 直線で動く
人間の動きは、円運動が基本です。
でも、動きの質を切り替えるときに、これを直線の動きに切り替える必要があります。
人の身体の動きを線で表す場合、波線を描いて筋肉の動きを示したりします。
でも、筋肉は波線のように円を描く動きはしません。
直線に動き、その動きの集合体が結果的に曲線になっているにすぎません。
例えば、背骨が横波動をおこす運動をする場合、一般的運動指導者は、背骨の両側にある「脊柱起立筋」が左右に引っ張り合って、波動の動きを生み出すとおっしゃいます。
でも、起立筋はだらんと長い筋肉で、前屈した身体を起こすための筋肉です。
首から腰につながる起立筋は、一気に収縮するか、一気に弛緩するしかできないので、波動を起こすことはできません。
背骨の椎骨の一つ一つを繋ぐ、棘筋という小さな筋肉が互い違いに働くことで、横波動の運動が生まれます。
一本の筋肉の途中が縮んで、途中から緩むなどということはできません。
縮むか緩むがの直線の運動しか行なわれません。
では、何故円運動が生じるのかというと、「関節」があるからです。
関節を支点として、その関節を介する筋肉が縮むので、支点が動かなければ、運動形態は円運動となります。
ちょっと実験してみてください。
肘を支点にしてなにかを持ち上げてみましょう。
肘や筋肉にものすごい負担がかかります。
では、肘の負担を分散させるには、どうしたらいいでしょう?
支点を動かせばいいのです。
トレーニングでは、筋肉をいっぱい使う方法を行ないます。
だから肘の支点を動かさずに、ウェイトを持ち上げれば、上腕二頭筋をめいいっぱい使うことができます。
でも、効率のいい動きと考えたとき、肘を後ろに引いて、ウェイトを真っ直ぐ上に引き上げたほうが、筋肉や肘関節に負担をかけずに引き上げることができます。
これが、直線の動きです。
最近トレーニング本や女性誌の中でもダイエットとして筋肉をいっぱい使うトレーニング法が紹介されています。
支点を動かさないトレーニング法により、筋肉へ負担をかける動きばかりが行なわれるために、本来本能的に持っていた、効率のいい動きが、筋肉をたくさん使うカラダの使い方に切り替わってしまっています。
TPOにあわせたトレーニング法を心がけなければなりません。
次に、歩く動作について考えてみましょう。
歩く場合、骨は左右の股関節から動きます。
でも運動は背骨からスタートします。
なぜならば、大腰筋(胸椎の12番と股関節を繋ぐ筋肉)から動くからです。
大腰筋は腿を上げる筋肉です。
「腿をしっかりと上げて」と指導するときに、大腿四頭筋(腿の前の筋肉)を使うように支持しているトレーナーが居ますが、これは間違い。
四頭筋は、膝を伸ばす筋肉です。
話を戻して、大腰筋がしっかりと働き、腿が正しくあがれば、身体を捻らずに歩くことができます。これが順帯の歩きです。
しかし、最近は大腰筋を使えない人が殆ど。
歩き出しの初期にピクッと反応しますが、途中で止まってしまいます。
その後は、大腿直筋という、腿の付け根の小さな筋肉で腿を引き上げようとします。
しかし、筋肉が小さすぎで腿が上がらないので、結果的に身体を捻って、肋間筋なども連動させて歩いてます。
大腰筋がしっかりと使えて、身体を捻らない歩き方、身体の使い方ができるようになると、
唄が上手く歌えるようになったり、
走るのが速くなったり、
リズム感がよくなったりします。
うつ伏せになって背骨をくねくねと横波動を起こすように動かしてみてください。
肋骨に直線の動きが細かく生じてくると、蛇の動きになります。
仰向けでも挑戦してみましょう。
お魚になったつもりで、肋骨の動きを連動させて、くねくねと動きながら床を進んで行けたらO.K.です。
今度はちょっと進化させて、爬虫類の動き。
次にもう少し進化させて、四足の哺乳動物の動き。
意外にできないことに気づくと思います。
身体が固まってしまって、横の波動、縦の波動が起こせなくなっています。
直線の動きを学ぶ初期段階として、動物の動きを真似てみると、人間が忘れてしまった運動形態を思い出すのに役立ちます。
我が家のネコ、沙門と光冠の身体の使い方をじっくりと観察してから四つんばいになって真似していたら、
「何やってんの~?」 と不思議そうな顔してみてましたが、
その後、 「あんたへたくそね。」 って感じで見下した視線が飛んできました。
お子さんがいるお宅では、親子で実験されると、夏休みの自由研究の課題になるかもしれませんね。
人間の動きは、円運動が基本です。
でも、動きの質を切り替えるときに、これを直線の動きに切り替える必要があります。
人の身体の動きを線で表す場合、波線を描いて筋肉の動きを示したりします。
でも、筋肉は波線のように円を描く動きはしません。
直線に動き、その動きの集合体が結果的に曲線になっているにすぎません。
例えば、背骨が横波動をおこす運動をする場合、一般的運動指導者は、背骨の両側にある「脊柱起立筋」が左右に引っ張り合って、波動の動きを生み出すとおっしゃいます。
でも、起立筋はだらんと長い筋肉で、前屈した身体を起こすための筋肉です。
首から腰につながる起立筋は、一気に収縮するか、一気に弛緩するしかできないので、波動を起こすことはできません。
背骨の椎骨の一つ一つを繋ぐ、棘筋という小さな筋肉が互い違いに働くことで、横波動の運動が生まれます。
一本の筋肉の途中が縮んで、途中から緩むなどということはできません。
縮むか緩むがの直線の運動しか行なわれません。
では、何故円運動が生じるのかというと、「関節」があるからです。
関節を支点として、その関節を介する筋肉が縮むので、支点が動かなければ、運動形態は円運動となります。
ちょっと実験してみてください。
肘を支点にしてなにかを持ち上げてみましょう。
肘や筋肉にものすごい負担がかかります。
では、肘の負担を分散させるには、どうしたらいいでしょう?
支点を動かせばいいのです。
トレーニングでは、筋肉をいっぱい使う方法を行ないます。
だから肘の支点を動かさずに、ウェイトを持ち上げれば、上腕二頭筋をめいいっぱい使うことができます。
でも、効率のいい動きと考えたとき、肘を後ろに引いて、ウェイトを真っ直ぐ上に引き上げたほうが、筋肉や肘関節に負担をかけずに引き上げることができます。
これが、直線の動きです。
最近トレーニング本や女性誌の中でもダイエットとして筋肉をいっぱい使うトレーニング法が紹介されています。
支点を動かさないトレーニング法により、筋肉へ負担をかける動きばかりが行なわれるために、本来本能的に持っていた、効率のいい動きが、筋肉をたくさん使うカラダの使い方に切り替わってしまっています。
TPOにあわせたトレーニング法を心がけなければなりません。
次に、歩く動作について考えてみましょう。
歩く場合、骨は左右の股関節から動きます。
でも運動は背骨からスタートします。
なぜならば、大腰筋(胸椎の12番と股関節を繋ぐ筋肉)から動くからです。
大腰筋は腿を上げる筋肉です。
「腿をしっかりと上げて」と指導するときに、大腿四頭筋(腿の前の筋肉)を使うように支持しているトレーナーが居ますが、これは間違い。
四頭筋は、膝を伸ばす筋肉です。
話を戻して、大腰筋がしっかりと働き、腿が正しくあがれば、身体を捻らずに歩くことができます。これが順帯の歩きです。
しかし、最近は大腰筋を使えない人が殆ど。
歩き出しの初期にピクッと反応しますが、途中で止まってしまいます。
その後は、大腿直筋という、腿の付け根の小さな筋肉で腿を引き上げようとします。
しかし、筋肉が小さすぎで腿が上がらないので、結果的に身体を捻って、肋間筋なども連動させて歩いてます。
大腰筋がしっかりと使えて、身体を捻らない歩き方、身体の使い方ができるようになると、
唄が上手く歌えるようになったり、
走るのが速くなったり、
リズム感がよくなったりします。
うつ伏せになって背骨をくねくねと横波動を起こすように動かしてみてください。
肋骨に直線の動きが細かく生じてくると、蛇の動きになります。
仰向けでも挑戦してみましょう。
お魚になったつもりで、肋骨の動きを連動させて、くねくねと動きながら床を進んで行けたらO.K.です。
今度はちょっと進化させて、爬虫類の動き。
次にもう少し進化させて、四足の哺乳動物の動き。
意外にできないことに気づくと思います。
身体が固まってしまって、横の波動、縦の波動が起こせなくなっています。
直線の動きを学ぶ初期段階として、動物の動きを真似てみると、人間が忘れてしまった運動形態を思い出すのに役立ちます。
我が家のネコ、沙門と光冠の身体の使い方をじっくりと観察してから四つんばいになって真似していたら、
「何やってんの~?」 と不思議そうな顔してみてましたが、
その後、 「あんたへたくそね。」 って感じで見下した視線が飛んできました。
お子さんがいるお宅では、親子で実験されると、夏休みの自由研究の課題になるかもしれませんね。
by idun-2006
| 2007-08-20 12:43
| 和童塾