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心と身体のよりどころ

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合図

主人を介護していたとき、私の全神経は主人に集中していました。

もともと回りに心配かけないように、自分の感情を表に出さない人です。
症状がいろいろと出始めても、私の前では苦しむ姿を見せないように耐えていました。
私がお風呂へ入っていたり外出している間、呻いて七転八倒していたようです。

お風呂へ入るのが怖かった。

主人の我慢の限界を超えるようになると、私の前でも苦しむようになり、お風呂から出ると主人の叫ぶような呻き声が聞こえてました。

家の中の何処に居ても、主人の呻き声が聞こえてくると、
主人の元へ飛んでいき介抱しました。
主人の方から私に側へ来てほしいとき、
 「お~い」 か 「呻き声」 が 主人の合図でした。

いつしか主人の呻き声が、私の頭から離れなくなりました。
主人の側をちょっとでも離れると、主人の呻き声が聞こえた気がして、急いで主人の元へ駆け寄るとスースー寝ていたりします。 空耳だったんだぁ~。

“万が一主人が居なくなった場合、しばらく主人の呻き声に悩まされるんだろうなぁ。”
そんな私の心配は無用でした。

あれだけ絶えず頭の中で聞こえていた主人の呻き声が、今は全く聞こえてきません。
きっと主人が私の脳裏から消してくれたのでしょう。 (ありがとう)

さて、今日から私は活動を始めました。
昨日は体を休めようと一日何もしなかったら、主人の面影ばかり追って、
一日中泣いてました。  (主人に怒られちゃう)
今日は久しぶりにゆっくりとお花の手入れをして、洗車もしました。
お掃除して、布団も干して、ゆっくりとお風呂にもつかりました。
いろいろな手続きもしなければならない。
仕事も可動しなければならない。

いつも太陽のようにバイタリティに溢れていた主人。
私の涙で曇らせてはいけません。

今度は主人に代わって、私が太陽のようにならなければ。
少し時間がかかるかもしれないけれど、主人みたく熱い太陽のように輝いて周りの人を包み込んであげられるようになりたい。
by idun-2006 | 2007-03-08 17:50 | 闘病生活

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