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心と身体のよりどころ

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ご卒業!

昨夜、プロセラピストコースを受けてくださっていた生徒さんが、1年の講習を終え、
晴れてご卒業されました。(お疲れ様でした♪)

このスクール講習では、講義で意識していなかった身体の営みを知り。
実技講習では、気づいていなかった自分の局面と真っ向から向き合うことになります。

っと聞いても何のことか? さっぱり分からないと思います。
実際に講習を受けた経験がある方なら、そうそう と納得できる話なんです。

講義にかんしては、テキストとなる本があって、その内容を一緒に確認していく中で知らなかった身体の仕組みを学ぶことができます。
大半の生徒さんが戸惑うのは実技のほう。
ブレインストレッチを受けてみても、施しているところを目にしても、いとも簡単そうな単純な手技に見えるのですが、いざ自分がやってみると、同じようにできないことに戸惑います。
ご卒業!_f0031709_11344156.jpg

何の先入観もなく、始めて人の身体に手を置いて揺らしたとき、ほとんどの生徒さんは一応身体を揺らすことがます。
ただし、人の身体を施すには、扱いが無造作なのです。
扱いを丁寧にするように指導すると、今度は施す自身の身体が固まり、自らの身体の中で動きを消してしまい、まったく揺らすことができなくなってしまいます。

はじめは無我夢中で相手の身体に手を置いて揺らすことに集中していたのに、自分が意識していなかったことに注意を向けなければならないと意識したとたんに、頭の中で様々なことを考え出します。

体勢は正しいのか、手の位置は合っているのか、体の操作はどうしたらいいのか、相手が不快と感じていないか、疑問の渦の中にどっぷり浸かってしまいます。

施す者の体系が違えば身体の操作も十人十色で、そのまま真似をしたからといってできるものではありません。
基本的な操作と捉えなければならないポイントはお伝えしますが、それでも迷いの渦から抜け出すことができません。
しばらく間、自問自答して迷いから抜け出すまでの我慢の期間を過ごさなければならなくなります。
ここで諦めずに改善に向けて努力して、習得にむけて継続させることができた生徒さんは、何かを掴んで迷いの渦から抜け出し、再び身体を揺らすことができるようになってきます。
もちろん、その時の揺らしは初めに行った揺らしとは違い、不安定でザツな部分が排除されて、ひとまずこりを解す信号になってきます。

一つ壁を越えることができた生徒さんは、過去の自分を振り返って
「考えすぎていた」
と気づきます。 あれこれ考えて理屈で理解しようとしていたけれど、最終的には感覚で捉えないとできないことに気づきます。
ここでも「考えるのではなく感じる」ことの大切さを再確認することになります。
そして、できたときがわかったとき。
自分の感覚を通して理解できたとき、私が節々で発していた助言の本当の意味が分かり、納得することができるのです。

この段階に至るまでが大変で、ここからが本来のブレインストレッチリラクゼーションになるように、さらに手技の精度を高めていくことになります。

こんなふうに表現すると、ブレインストレッチとはとても高度で難易度の高い手技と思われてしまいますが、そうではないのです。
手技そのものの難易度の問題よりも、施す者の感覚と日常的に行われている身体操作の質と心理的な要因が本来備わっているはずの感性を曇らせてしまっています。

少し大げさになってしまうかもしれませんが、ブレインストレッチの習得は単なるテクニックの習得に留まらず、気が付けば自身の身体操作の改善、人生観までも変化するまで自己を向上させることができるものなのです。

頭で考えて変化を捉えるのではなく、気負いなどなく気づいたらそこに変化した自分が居た。

技術の習得とあわせて、これからの人生を歩む上でキーポイントとなる感性も養われます。

ブレインストレッチリラクゼーションの技術を通じて、教える側の視点から生徒さんの迷いに直面して感じたこと、理解したことを紹介することで、さらになにやらよく分からないブレインストレッチなるものの紹介ができたらと思ってます。

なかなか遅々と進まないブログ更新ですが、生徒さんの卒業レポートとともになるべく途絶えずに紹介していけるように努めてみます056.gif
by idun-2006 | 2010-09-15 10:55 | スクール

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