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心と身体のよりどころ

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1000万人のカラダ革命  ~関節の可動調整③~

通常スポーツの現場で見かけるのは関節へのアプローチを行うストレッチではなく、可動制限を補助している筋肉への強引なストレッチなのです。
関節自体のアライメント構造が乱れたまま、あるいは関節包の緊張が持続したまま筋肉をストレッチして動きを取り戻そうとするため、関節へのストレスは逆に高まり、関節のアライメント、動きの構造自体の変異を増長していくことにつながる可能性が大きいのです。

ではどのようにしていくのかというと、はじめに関節包へのインパルスを伝達するアプローチを行っていきます。
関節包が緩めば関節自体を抑制している緊張信号が解けるので、関節包の緩みとともに関節を締め付ける筋肉の緊張も解けてくれます。
(この後に関節内の骨の動き、そして骨にかかってくる物理的圧力のベクトルと強さとを感じ取れる感覚があれば、これも自律式の調整が可能になります。)

この第一段階の「筋肉の緊張が、関節へのアプローチによって解けた段階で、ある程度の関節可動域の改善はできています。
第二段階は、筋膜へのアプローチによって筋肉に生じている収縮の方向の偏移を調整します。たとえば上腕二頭筋であれば、肘関節を屈曲する機能のためにどうしてもエネルギーの流れ、力の方向性が末端から中心へと求心性の方向を持っています。つまり、肘を曲げようとする運動神経系に初期緊張が入った状態(自動車でいえば、ブレーキを踏みながらアクセルを軽くふかしている状態)にあるわけです。
この信号のままにストレッチを行っても、二頭筋は縮もうとする方向に緊張準備をしながら逆方向へのストレッチを行うわけですから、ストレッチによって筋肉が伸ばされながら、逆方向の縮もうとする緊張がはいったままの状態になってしまいます。
その状態を回避するために、筋膜にたいして中心から末端への遠心性の方向へ軽く引き伸ばすように刺激を入れるようにします。
これによって、筋肉はブレーキを踏みながらアクセルを踏むのではなく、エンジンはかかっているけれどニュートラルな状態に保つことができるようになります。
つまり、筋肉は緩んでいるけれど神経は生きている状態になるわけです。
by idun-2006 | 2010-01-27 11:20 | りゅう先生

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