フラダンス
以前にパーソナル指導をしていたフィットネスクラブのカルチャープログラム「フラダンス」に参加している生徒さんたちの身体の使い方を見ていて、気になったことがありました。
<重心の取り方や骨盤の操作など気にせず形だけを真似て踊っていると、膝や腰を痛めてしまう。>
最近、身近にフラダンスを習っている若いお嬢さんと知り合いました。
彼女は、フィットネスクラブではなく、フラの先生の教室へ通っています。
今年の夏には、本場のハワイでダンスを披露するかもしれず、秋には地元のイベントで踊ることが決定し、現在猛特訓中。
っで、彼女が腰が痛いというので、身体の使い方のアドバイスをさせてもらいました。
まず彼女が痛がる腰の位置は、「命門」のツボあたり(ばっくりと お臍の裏側あたりと思ってください)。
やはり命門を骨盤を前傾させて踊っているため、腰椎が圧迫されて痛みを生じていました。
そこで、アンダーバストの位置からカラダを動かすようにアドバイスすると。。。。
本場ハワイで踊るかもしれないとなったとき、彼女の先生がラスベガスで活動しているアメリカ人の先生を呼んで特別講習を行ったそうです。
そこで外人さんの優雅なフラと自分たちのフラの違いを見比べたとき、目に付いたのはスカートの揺れ具合だったとか。
そこで日本人の先生は、もっとお尻を突き出してスカートを揺らすようにと指導したのだそうです。
お尻を突き出してと言われれば、お尻に意識が集中するので腰を折ってお尻をできるだけ後ろへ突き出そうとしてしまいます。
では、アメリカ人の先生が本当にそのような腰の使い方をしていたのでしょうか?
答えは NO。
世界のトップアスリートたちは、ボディがアッパー・ミドル・アンダーの3つのブロックに分かれてます。
アメリカ人の先生が優雅にスカートを揺らしていたのは、お尻を突き出していたのではなく、アッパーは正面を向いたままアッパーとミドルの境目からカラダを動かしていたため、結果的に大きな動きとなっていたのです。
そして、骨盤だけを見比べると外国人の骨盤は前傾して腰がへこんでいるように見えます。
骨盤をあえて前傾させているのではなく、彼らの骨盤は日本人に比べると初めから前傾した骨格をしているのです。
アフリカ系、欧米系、日本人の順に骨盤が立ってきます。
だから、日本人がアフリカ系や欧米人の骨盤の形を真似しようとすると、腰を折って骨盤を前傾させるため、腰部に過度な負担をかけてしまいます。
骨格は真似たくても真似できません。
大切なのは、カラダをどのように操作しているかです。
アドバイスしたお嬢さん、早速その場で試してみました。
「ほんとだー、腰が楽だし、お尻を突き出さなくてもスカートがヒラヒラする。」
と納得した様子。
次に彼女は腰の横(中殿筋)が痛むと言います。
腰を横に振るときに、中殿筋で骨盤を引き上げているため、筋肉に負荷がかかりすぎて痛みが出ています。
そこで、再びアッパーとミドルの境目から下を横へスライドするようにアドバイスしました。
カラダの上部は動いちゃいけないのと気にしてましたが、カラダが分離できていればアッパーはそのまま、ミドルから下が横にスライドできればいいのです。
初めは分離ができなくて戸惑ってましたが、コツがつかめ始めると、腰が痛まず横へ振ることができます。
「ほんとだー。 ちょっと難しいけど、こうすると腰が痛くない。」
練習しなければならいのに、練習すればするほど腰が痛くなる矛盾に苦しんでいた彼女は、腰に対する意識改革を始めたとこです。
さ~て、次はどんなアドバイスができるかな?
<重心の取り方や骨盤の操作など気にせず形だけを真似て踊っていると、膝や腰を痛めてしまう。>
最近、身近にフラダンスを習っている若いお嬢さんと知り合いました。
彼女は、フィットネスクラブではなく、フラの先生の教室へ通っています。
今年の夏には、本場のハワイでダンスを披露するかもしれず、秋には地元のイベントで踊ることが決定し、現在猛特訓中。
っで、彼女が腰が痛いというので、身体の使い方のアドバイスをさせてもらいました。
まず彼女が痛がる腰の位置は、「命門」のツボあたり(ばっくりと お臍の裏側あたりと思ってください)。
やはり命門を骨盤を前傾させて踊っているため、腰椎が圧迫されて痛みを生じていました。
そこで、アンダーバストの位置からカラダを動かすようにアドバイスすると。。。。
本場ハワイで踊るかもしれないとなったとき、彼女の先生がラスベガスで活動しているアメリカ人の先生を呼んで特別講習を行ったそうです。
そこで外人さんの優雅なフラと自分たちのフラの違いを見比べたとき、目に付いたのはスカートの揺れ具合だったとか。
そこで日本人の先生は、もっとお尻を突き出してスカートを揺らすようにと指導したのだそうです。
お尻を突き出してと言われれば、お尻に意識が集中するので腰を折ってお尻をできるだけ後ろへ突き出そうとしてしまいます。
では、アメリカ人の先生が本当にそのような腰の使い方をしていたのでしょうか?
答えは NO。
世界のトップアスリートたちは、ボディがアッパー・ミドル・アンダーの3つのブロックに分かれてます。
アメリカ人の先生が優雅にスカートを揺らしていたのは、お尻を突き出していたのではなく、アッパーは正面を向いたままアッパーとミドルの境目からカラダを動かしていたため、結果的に大きな動きとなっていたのです。
そして、骨盤だけを見比べると外国人の骨盤は前傾して腰がへこんでいるように見えます。
骨盤をあえて前傾させているのではなく、彼らの骨盤は日本人に比べると初めから前傾した骨格をしているのです。
アフリカ系、欧米系、日本人の順に骨盤が立ってきます。
だから、日本人がアフリカ系や欧米人の骨盤の形を真似しようとすると、腰を折って骨盤を前傾させるため、腰部に過度な負担をかけてしまいます。
骨格は真似たくても真似できません。
大切なのは、カラダをどのように操作しているかです。
アドバイスしたお嬢さん、早速その場で試してみました。
「ほんとだー、腰が楽だし、お尻を突き出さなくてもスカートがヒラヒラする。」
と納得した様子。
次に彼女は腰の横(中殿筋)が痛むと言います。
腰を横に振るときに、中殿筋で骨盤を引き上げているため、筋肉に負荷がかかりすぎて痛みが出ています。
そこで、再びアッパーとミドルの境目から下を横へスライドするようにアドバイスしました。
カラダの上部は動いちゃいけないのと気にしてましたが、カラダが分離できていればアッパーはそのまま、ミドルから下が横にスライドできればいいのです。
初めは分離ができなくて戸惑ってましたが、コツがつかめ始めると、腰が痛まず横へ振ることができます。
「ほんとだー。 ちょっと難しいけど、こうすると腰が痛くない。」
練習しなければならいのに、練習すればするほど腰が痛くなる矛盾に苦しんでいた彼女は、腰に対する意識改革を始めたとこです。
さ~て、次はどんなアドバイスができるかな?
by idun-2006
| 2009-02-28 00:31
| 身体