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心と身体のよりどころ

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和童塾 8.10 

テーマ : 骨盤ワーク


今月は骨盤ワーク集としてますが、直接的だったり間接的だったりします。

いつも教室はストレッチから始めてますが、このストレッチも股関節が固まっていたり、仙骨と左右の腸骨との関節(仙腸関節)が固まっていると意図する感覚が得られず、ただ痛みで苦しむか身体が固まりと化して何にも感じなかったりしてしまいます。

股関節や仙腸関節にある程度の柔軟性があるから、

“骨の動きを感じる” とか “自分の上半身の重みを利用する” 
といったことが理解できるようです。

始めは全く理解できないくらい身体が固まっていたにせよ、自分の身体を信じて 骨の動きを意識して、無意識に働いている防衛本能が自然に解除されて力抜けて筋肉を伸張させる準備ができるまで、どんなに時間がかかっても続けてください。

今週は冒頭のストレッチにペアストレッチを加えました。
ペアストレッチで一番気をつけてほしいことは、たとえ自分が施術者やトレーナーではないにしても、相手の身体を借りて学ばせてもらっているのです。
ストレッチをサポートして正しい方向へ誘導してあげているけれど、誘導する方向、手のあて方、テンションの与え方、足のポジション、自分の身体の立ち位置、重心の取り方、自分の重心と相手の重心の関係、相手の身体の骨の動きの変化、相手の身体の筋肉の力の変化、自分の身体は過度に緊張していないか、など数え切れないほどチェックしたい項目があります。

それを無視したペアストレッチはあまりにも無神経で無責任です。

自分の身体も相手の身体に対しても、けっして投げやりにならず、相手の身体が固まっているならば動きは小さくても頑強に固まっている筋肉に対して力が抜けるように一緒に働きかけてあげてください。
相手が安心して身体を預けられるようなホールドをしてあげれば、徐々に力が抜けてきます。
一人でストレッチするよりもペアの方が柔軟性がでるのは、相手のエネルギーも加担してくれることも理由の一つなんです。

きょうはさらに実験をしました。
ペアストレッチの後、簡単なロルフィングをふくらはぎとハムストリングスに行ないます。
正式なやり方は難しくなるので、ここでの目的は固まった筋肉により滞っている血流、リンパの流れを促し循環させることを考え、ひたすら前腕でローリングしながら下から足の付け根に向けて流していきます。(膝の裏側は避けます)
筋肉が固まっていたり、脚がむくんでいると痛いんです。
足が勝手に反射して相手を蹴り上げたりしちゃったり。
経験がある人は分かりますよね、この絶叫する痛み。037.gif
片方の足を行なったら膝下を立てて、どれだけ折れ曲がっているか、角度を比較します。
すると今行なった足の方が深く曲がります。
血流やリンパの流れがうながされて筋肉の柔軟性が緩和されたのです。

この後に再びペアストレッチを行なうと、初回より絶叫度が和らぎます。
いやいや、そうじゃなかった、初回より柔軟性が高まってます。


ここからは骨盤ワークのお話。
1. 骨盤で文字を書く
先週は久しぶりに文字書きをしました。
ボディを3つのブロックに分けて、アッパーボディはそのまま、アンダーボディを大きく動かしてひらがなを床に書いていきます。
身体が一つの塊になっていると、アッパーボディから動いたり、動きが小さくて小さな文字しか書けません。
アッパーボディを動かさず、中心軸がぶれないままアンダーボディを大きく動かすには、肋骨の開閉、骨盤の引き上げなどが伴わなければなりません。

2.骨盤で歩く
重心移動や股関節や膝の力を抜いて曲げたり床を踵で押すなどということは置いといて、左右の腸骨を車の車輪のようにそれぞれ回転させて前へ進みます。
右の骨盤を引き上げたら、右の腸骨だけを前へ進めて足をおきます。次は左を同様にして足を進め、チョコチョコ歩きとなります。
操作は骨盤のみ、足は軸足となった方の脚が身体を支えるのみ、浮遊の脚は力を抜きます。
これがなかなかできなかったんです。

そこで、今週は

3.お尻で歩く
長座の姿勢(脚を前に投げ出して座る)から左右の腸骨を前後させて前へ進みます。
部屋の端まで行ったらそのままバックで下がります。
骨盤を回転させるのではなく、左右の腸骨をそれぞれ分離させて前後させます。

これも早く勧める人、なかなか勧めない人、身体の固まり具合でそれぞれです。

4.支持軸をつくるワーク
なかなか軸脚をつくれないので、やってみたワークです。
両脚をそろえて正しい立ち位置で立ちます。
脚の付け根から上体を前へ折って膝を曲げて屈みます。(内くるぶしと股関節が床から垂直の軸でつながっているのを確認してください。)
上体を前傾したままで左脚を後ろへ伸ばします。
右脚の股関節にしっかりとのった状態です。(ここでも内くるぶしと股関節が直線でつながっているように注意します)
頭の高さが変わらないように右脚から両脚に重心を移動させて四股立ちの恰好に移行します。
(お尻ができるだけ後ろに突き出ないように、背中が床から垂直になるように、そして膝がなるべく左右に開き、膝と足先の方向が同じになるように注意します)
中心にある重心軸を左軸へ移動させながら左方向へ上体を前傾させます。
(左の内くるぶしと股関節が床からの垂直軸でつながるように注意します)
後ろに残った右脚をひきつけで一番最初の屈んだ恰好となります。
左軸に乗ったまま、身体を左へ180度回転させます。
右脚を後ろへ伸ばし、後は同様の動きを繰り返します。

なるべく重心を落として、身体の位置を低く保ったまま、上記の動きを柔らかく淀みなくじんわりと動いていきます。
頭の位置が上下しないように身体を操作します。

左右の軸にしっかりと乗れていれば、さほどキツイワークではありません。
でも初めから終わりまで筋力だけに頼っていると、右軸から左軸の移動を1回行なうだけでふらふらしてしまうかもしれません。

この4つ目のワークにも、いろんなテーマがあります。
まず一連の動きに慣れることと、左右の軸にしっかりと乗ることを第一の目標にします。
はじめは四頭筋(腿の前の筋肉)が筋肉痛になったり、身体がふらふらしてしまうかもしれません。
でも、上記の注意点を意識してやり続けてください。

日常の歩行の改善にも役立つワークです。

最後に、今日も懸命に働いてくれた身体に感謝しつつ、養気呼吸法の天の呼吸でしめくくりました。

来週も骨盤ワーク、続けます。043.gif

P.S. スピーカーをゲットしたので、来週からは少し音が改善されますョ。 長いこと粗末な音で我慢していただて、申し訳なかったです。 (広い部屋だとどんな音になっちゃうのか、ちょっと不安)
by idun-2006 | 2008-08-10 17:22 | 和童塾

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