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心と身体のよりどころ

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郷愁に浸れるブレインストレッチ

最近、私の手の感触が好きといってくれるYちゃん。
そんなYちゃんと施療の手技についての話になりました。

私達の師匠(主人)ほどになると、クライアントさんを前にした瞬間、その方に対する適切な施療法が浮かんでくるという話を聞いていました。
何をどうするとか、どの技術をもってこようかなどと頭で考えることはいっさいなく、勝手に手が動いてくれるのだそうです。(なんとも羨ましい)
師匠はそんな境地になどとても至らない私達のために、一連の施療の流れを作ってくれています。

Yちゃんは、他のスタッフの施療も受けたりしている中、この一連の流れがあることに気づいていました。しかし、私の手技内容は、状況により微妙に変化するのも気づいていました。

  何故変化するのだろう?

師匠ほどではないけれど、頭で考えて手技内容を変えているのではなく、「今の自分ができることを駆使して、なんとかこの方の身体を楽にしてあげたい」という思いから、「こうしてあげよう」というのが浮かんできて、手がそこへ向かっているんです。

ある日、Yちゃんは喘息がでてきて苦しいとうったえながらやってきました。
リラクセーション療法で、喘息による筋肉の硬縮が取れれば身体が楽になるのではないだろうかと思い、いつもの施療を始めました。
そして、最後に背中に手を当てて、優しく大きな円を描くように揺すってあげました。
その瞬間、Yちゃんは「あぁ、来たー!」と感じたそうです。

来たー!って何? って聞くと、
なんだか懐かしい感触で、何だろうって考えたら、
遠い昔、おばあちゃんが同じように優しく背中をさすってくれてたことを思い出したのだそうです。

正にこれぞブレインストレッチ!
このリラクセーション療法は「ブレインストレッチ」と名づけているのですが、
手技の一環の中で、3キロから5キロの押圧でアプローチするとしています。
3キロから5キロとしてるのは、お母さんが赤ちゃんを抱っこするときの圧力と同じだからなのだそうです。
だから、施療を受ける方が赤ちゃんがお母さんに対するのと同じように身体を預けてくださると、赤ちゃんがお母さんに包まれるように抱かれるような、究極のリラクセーションを味わうことができるのです。

Yちゃんにとっては、すっかり忘れ去られていたおばあちゃんの記憶を取り戻し、当時抱いていた無償の安堵感をブレインストレッチによって甦らせて、深いリラクセーションを得ることができて、身体も楽になったようです。
by idun-2006 | 2006-06-10 01:59 | 癒し

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