心と身体のよりどころ

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アンチ介護

見た目というものは人それぞれで、若く見える、老けて見えるなどといった差はあるものの、50代くらいまではまあそこそこ年相応にみられるものではないだろうか。
健康面や運動習慣など個人差があるものの、まだ動ける世代のため同世代で比較するとあまり差を感じることはない。

ところが80代ともなると、生活習慣やおかれた環境の差によって天地の差がでてくるようだ。

普通に生活している人もいればデイサービスなどを利用するなど、人の助けが必要になった人もいる。
中には施設に入居される方もいるし、生涯を全うされた方もいる。

今回ご紹介したいのは、とてもお元気になられた80代の女性。

私との出会いは7年ほど前になる。
当時は膝に痛みを抱えていて、いつ動けなくなるか不安を常に抱えていた。
旅行などに出かけていつもより歩いてしまうと、膝が炎症して動けなくなり家に籠る。
そんな状態を繰り返していた。

「せっかくスポーツクラブに入会して若い人達に交じって楽しく運動していたのに、膝が痛くなったら楽しみがなくなっちゃう。」

「いい年してやり過ぎよって、仲良くなった方から言われちゃうの。」

スタジオの中で私は最高齢とおっしゃりながら、無理せず適当にやってるのと笑顔を向けられていた。
ところが、セッションも数回続いたところで表情が曇った。
理由をうかがうと、
「回りのみんなから、パーソナルなんかにお金かけてもったいない。 そんなに鍛えてどうするのって言われちゃうの。 膝が痛いからというと、それなら病院に行かなきゃだめよとか、スタジオもやり過ぎだとかいろいろ言われちゃうの。 なんだんか面倒で退会したくなっちゃう。」
と悩まれていた。

「人は人、身体はご自分の為にあるのだから、これからもお元気で毎日を過ごされるように身体を整えているんです。 病院にお金を費やすより、今ここで身体を整えて、身体の使い方のコツを身に着けた方がよほど賢い投資をしていることになるんです。 ご自分の目的に集中しましょう。 人の批評に感化されてご自分の楽しみを自ら諦めないでください。」
と励ましつつ、心身の調整に時間を費やしていたのだ。

久しぶりにお目にかかると、とても明るい表情でハツラツとされていらっしゃる。

「おかげ様でとても調子がいいんですよ。 あの時じょぼくれていたのに先生に治してもらったおかげてこうして元気に楽しく通えるんです。 毎日スタジオを一つだけ受けに来てるんです。 少しずつできるようになるのが嬉しくて、地方にいる息子に”こういうのができるようになったよ”って電話するんですよ。」

息子さんにも無理はしないようにと釘を刺され、やり過ぎないように注意しつつ社交の場を身体を動かして新しい動きを身に着けるスタジオにむけられるという、とても前向きで健全な選択をなさっている。

お顔の表情から以前の不安は一掃されて、まだまだお元気で過ごされる様子が窺われる。

運動はアンチエイジングのみならずアンチ介護。
動けるうちから習慣づけていることが介護予防につながるのだということを証明してくれた80代だった。
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by idun-2006 | 2014-06-22 18:11 | 心と身体のストレッチ

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