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心と身体のよりどころ

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免疫の理解

これから冬に向かって、新型インフルエンザの脅威にさらされます。

そう、やっぱり 「脅威」 という感覚なんです。

なんと言っても、連日のマスコミなどの報道で、いかにインフルエンザが怖いものなのか、私たちの記憶の奥底までしっかりとインプットされてます。

オフィスで咳をしている人のパソコンなどを共有しないこと。
むやみに素手で触らない。
うがいの仕方。 手洗いの仕方。

どれもこれも、感染しないための大切な注意事項です。
でも、まともにとらえていると、身動きできなくなってきます。
身の回りが全て汚染されているように感じて、外へ出るのが怖くなってきます。
人との接触も避けたくなってくる。
だんだん感染予防がエスカレートしてきて、人としての基本的な日常生活が過ごせなくなってしまいます。

そんなに神経質にならなくても、濃厚接触しない限り、免疫力が衰えていなければ大きなダメージは受けないはずなんです。
私たちの身体の免疫システムは、そんなに柔なものではありません。

防御ばかりに頼りすぎても限界があります。
基本的な防御法である 手洗い うがい は日常的に行うのは当たりです。
咳をするときは口をハンカチで覆う。 ハンカチが直ぐでなければ手で覆う。 その手で周りの物をペタペタ触らないで、せめてハンカチなどで手を拭く。(できれば除菌用のウェットティッシュなどがあればなおよし)
こんなことは、今更言うまでもなく、エチケットとして当たり前のことです。

自己の免疫システムが衰えないように、常に身体を冷やさないようにする。
ビタミン、ミネラルの摂取を心がける。

免疫力について、とても分かりやすく紐解いてくださった、安保徹先生がいらっしゃいます。
安保先生はがん治療にさいしても、抗がん剤や放射線治療、外科手術では免疫力が低下してしまう。 交感神経優位状態の自律神経を副交感神経優位に揺り戻し、自己免疫力を高めれば、癌は治るとおっしゃっています。

癌=死=恐怖 この方程式を払拭してくださったのが、安保理論でした。

けれど、ここからが大切。
身体の機能からすると、安保先生のおっしゃるとおりなんですが、だからといってそうたやすく働きにくくなっている免疫システムを回復させることはできません。
病を発するということは、自己免疫システムが働きにくくなっているか壊れているということ。
何をしてきたからシステムが壊れたのか、そこをしっかりと捉えなければ、そして改善しなければ免疫力は復活しないのです。
交感神経優位状態が続く生活状況では、免疫力は復活しません。

安保先生の著書本のレビューの中に、このようなメッセージがありました。
「“手術や放射線・抗癌剤は身体に害なので、私は免疫療法をします!”
という患者さんが年に2-3人はいます。
数ヶ月後に手遅れになって、舞い戻ってきます。 」
安保先生に、責任をとって、このような患者達のターミナルケアをしてほしいとのメッセージでした。

安保先生は、決して間違ったことを言っているわけではありません。
でも、その理論を真に受けてしまうと、手遅れになることもあります。
自己免疫力や自然治癒力とは、身体のシステムが正常に働き、心の状態もバランスが取れていなければ働けないシステムです。
自然治癒力や免疫療法を選択するならば、心のケア、生活環境の見直しなど、病を発するまでに至った身の回りの環境を一層しなければなりません。
ほんのちょっとでも隙があれば、病の魔の手は入り込んできます。
それだけたやすいことではないと言うことです。
でも、治癒にむけての波長がピッタリと合えば、いとも簡単に治ってしまうのだと思います。
その切り替えが大変なんですね。

解剖生理学の本などをチラッと目にするだけで、“自分の身体の中でこんなに凄いことをしているんだ” と感心してしまいます。
自分がボーっとしている間に、身体の中ではいろんなシステムが一生懸命、この命を繋ごうと働いてくれているんです。
感謝の一言につきます。

過小評価してはいけません。 過信もしてはいけません。

結局のところ、やはり 「バランスを保つ」 なんです。
by idun-2006 | 2009-10-14 10:31 | 身体

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